あるいはiで一杯の文

前日か当日に観たり・聴いたり・読んだりしたものについて書いていこうと思います。この文を読んだ方が、それらに触れたくなってもらえたら幸いです。

地獄とはイデアの不在なり

―そうなんだよ、あんまり有頂天になって生きてもらっては困るのだよ、世間にはおまえたちが忘れてしまったものがいっぱいあって、いつでもおまえたちの寝首をかこうとしているのだからな。― この映画を観ていたとき、中上健次の小説「十九歳の地図」に書かれ…

キッズ・オールライト~今までも、これからも~

ジュブナイルが好きだ。瑞々しい少年少女の物語は、自分が見落としていた世界の広さを再認識させ、大人になり鈍感になった神経に、人生の痛みを思い出させてくれる。そして、その痛みに向き合い、克服することが、如何に偉大で素晴らしいことかを、改めさせ…

笑おう、気が滅入るほどの現実を!

また年が超えようとしている、沢山の問題が根本的解決をなされないまま。コロナで浮き彫りになった医療崩壊、広がり続けるポピュリズム、次々と醜態を見せる政治家及びその汚職事件…。世界に目を向けても、温暖化や経済格差、国家間の対立など将来への不安を…

世界の車窓から~地獄列車編~

映画監督のマイク・リーはこんなことを言ったそうだ。「観客は映画を観ながら旅に出るんだ。ただ、ある時点が来ると映画は『さあ、きみは旅に出た。わたしたちはここに残るが、きみはそのまま先へ行ってくれ』と告げる」と。映画は所詮娯楽だ。一、二時間の…

人の希望は全てSF

人が生きていく上では、大小問わず多くの問題や悩みは付きものだ。周りの人間関係や自身の経済状況の苦労は頭から離れないし、ふと遠くを見渡せば、災害・紛争が絶えず、温暖化・食糧難は未だ解決されていない。 個人を含め、世界の未来が明るいものではない…

世界を革命する愛を

この世界において自分ができることってなんだろう。祖国のために武器を持つこと?他人の尊厳を貶めること?少数派の人の声を圧殺すること?そんなことよりも身近にできることがある。イエスもずっと言い続けてる、あのことが。ナショナリズムが台頭しつつあ…

きっかけは勘違い

手短にこのブログの概要について。ここでは僕が観たり、聴いたり、読んだりしたもの(映画、音楽、本etc.)について、書いていこうと思います。その目的は、僕自身が「何に触れて、どう思ったか」ということを確認し記録するためと、もう一つは僕が気に入った…